サファイア 1.30ct スリランカ産 白っぽいカラーバンド、白いインクルージョンあり スリランカ人カッターP氏によるリカット ------------------------------------------------- 淡いイエローのサファイアにミルキーなカラーバンドがたっぷり入った一石です。 カラーバンドを際立たせるフラットバックカットで、色の濃淡を楽しめます。 軽やかな印象のカラーとカットで、伸びやかなこのフォルムは、何か生き物を連想します。 写真1～10　自然光日陰 写真11～15　LED照明

サファイア 0.78ct スリランカ産 肉眼でわずかに見える白っぽいインクルージョンあり スリランカ人カッターA氏によるリカット ------------------------------------------ ほぼ色みのないホワイトサファイアですが、完全なクリアではなく、白さを感じます。 クリアなサファイアに、白い雪のような細かな粒状のインクルージョン（フィンガープリントインクルージョン）が入っているためです。 まさにホワイトサファイアと呼ぶに相応しい一石です。 肉眼ではフィンガープリントは見えませんが、白っぽさは感じられます。 写真1～10　自然光日陰 写真11～14　LED照明

グリーンベリル 1.324ct 日独宝石研究所ソーティング付き Muzo,Colombia産 全体に肉眼で見えるインクルージョンあり アメリカン人カッターR氏による ------------------------------------------ 淡いミントグリーンのベリルです。 エメラルドも石種はベリルですが、こちらは緑の色味がかなり淡いため、エメラルドではなくグリーンベリルとなります。 少しネオン感があり、そんなところがやはりエメラルドと通じる部分です。 内包物の影響で内側からほわほわっと明るく光ります。 内側から明るい印象は、ルースケースの中の写真が肉眼に近いです。 アメリカ人カッターR氏の特徴である、キュレットの先端を切り落としたオープンキューレットカットです。 内包物が多いため、お仕立てには注意が必要です。 写真1～8　自然光日陰 写真9～14　LED照明

スピネル 0.69ct 産地不明 ガードルの近くにもやっとしたインクルージョンあり スリランカ人カッターP氏によるリカット ------------------------------------------ 鮮やかなピンク/マゼンタ色がネオンのように明るくきらめくスピネルです。 色だけで言うならルビーと近いのですが、ルビーの妖艶な印象とは異なり、天真爛漫で、石自体が、見て見て！と主張しているかのような底抜けの朗らかさを感じます。 インクルージョンはフェイスからはほぼ見えませんが、光の当たる角度により星屑のようにシュワッときらめくのも憎いところです。 紫外線でさらに強くピンクに蛍光しますので、日向で撮ると益々明るくビビットにきらめきます。（写真15） 写真では中心部が暗く写っていますが、暗さのない強烈なカラーが明るく輝く一石です。 パビリオン側からはインクルージョンが見えますが、フェイスはきらめきが強いためほぼ気になりません。 日向で撮った動画も参考にして下さい。 https://youtube.com/shorts/3QD0Kh6zr2U 写真1～7　自然光日陰 写真8　自然光日向 写真9～14　LED照明 写真15　UVライト

ゾイサイト 0.75ct タンザニア産 キュレットに肉眼で見えるクラックあり パビリオンに肉眼で見える黒っぽい筋状のインクルージョンあり スリランカ人カッターP氏によるリカット ------------------------------------------ 鮮やかな緑みの黄色、シャルトローズイエローのゾイサイトです。 ゾイサイトと言えば、グリーン、ブルー、パープル系がよく見られますが、こんな鮮やかなイエローもあるんです。 パビリオン側に入った筋状の内包物の影響で、複雑な輝き方をします。 シャラシャラと光を反射し、ゾイサイトらしい澄んだきらめきが魅力です。 クラック、内包物があるため、お仕立てには注意が必要です。 写真1～9　自然光日陰 写真10～14　LED照明

トルマリン 0.34ct アフガニスタン産 肉眼で見える細かなインクルージョンあり スリランカ人カッターP氏による ------------------------------------------- ミントカラーが爽やかなトルマリンです。 万年筆のペン先のような尖ったカットが印象的な一石です。 結晶の形の都合上、縦長横長のカットが多いトルマリンですが、このようにカットに工夫があると、きらめきにもアクセントが出て楽しいです。 アフガニスタンのこの色のトルマリンは、何度観ても新鮮に胸を打つ美しさがあります。 LED照明ではやや青みより、自然光ではやや緑よりに見えます。 写真1～6　LED照明 写真7.～14　自然光日陰

サファイア 2.00ct 外し石 横6.8mm×縦7.4mm×厚4.8mm スリランカ人カッターP氏によるリカット ------------------------------------------ 半分がクリア、半分がシルキーホワイトで、境目にホワイトのカラーバンドが幾筋か入り縞模様が見えるサファイアです。 球に近かったスターサファイアをダブルローズカットにカスタムリカットしました。 ダブルローズカットとは、両面共にローズカットで裏表はありません。 ころんとしたフォルムがとても可愛らしいです。 一見、先週ご紹介したキャッツアイトパーズに似ていますが、光り方が全く違います。 トパーズは石の内部から光りましたが、こちらのサファイアは表面、三角のファセット面のエッジを強調するようにシルキーに光ります。 クリアもホワイトもシルクも、写真に写すのが非常に難しかったのですが、肉眼ではクリアとホワイトのバイカラーがはっきりとわかりますし、表面のきらめきもはっきりと見ることができます。 白飛びしてしまうため、通常よりも明るさを抑えて撮影しています。 写真1～10　自然光日陰 写真11～14　LED照明

サファイア2.78ct 外し石 肉眼で見えるインクルージョン多数あり スリランカ人カッターA氏によるリカット 直径7.2mm　高さ6.0ｍｍ ------------------------------------------ 柔らかな紫みの青/ゼニスブルーのサファイアです。 スターサファイアを、フェイスもパビリオンもローズカットのダブルローズカットにリカットしました。 横から見ると、提灯のようなフォルムがコロンと可愛らしいです。 スターサファイアでしたので、光が当たったファセット面がシルキーに光ります。 様々な内包物が、深い奥行きの石の中を漂うように入り、宇宙のような浮遊感を感じさせます。 様々な色、形の内包物があり、観察しがいのある一石です。 動画でもご覧ください。 https://youtube.com/shorts/38R0ONPVk9M 写真1～10　自然光日陰 写真11～15　LED照明

サファイア 0.35ct Winza, Tanzania産 肉眼で見えるインクルージョンあり スリランカ人カッターP氏による ------------------------------------------ ベビーピンクのあちこちにブルーが混じるサファイアです。 Winza産のサファイアは、ピンクとブルーがもやもやと複雑に混じりあうバイカラーが特徴的で、まさにWinza産らしい一石です。 全体の印象としてはピンク色ですが、傾けると、帯状に入ったブルーが幾筋か浮かび上がります。 小さくても、精密に丁寧にカットされており、テーブル面から見ると、キュレットから放射状に広がる美しいきらめきを見ることが出来ます。 インクルージョンがあるため、お仕立てには注意が必要です。 展示会用に用意した原石からのカットした一石ですが、展示会に先行してのご紹介です。 写真1～10　自然光日陰 写真11～15　LED照明

トルマリン 1.01ct モザンビーク産 全体にチューブインクルージョン、肉眼で見える白っぽいインクルージョンあり スリランカ人カッターP氏によるリカット ------------------------------------------ 暗い灰みの緑/エバーグリーンと、赤紫/チェリーピンクのバイカラーのトルマリンです。 キャッツアイではありませんが、トルマリンキャッツアイに入っているチューブインクルージョンがたっぷり入っていて、動かすとチューブインクルージョンの上を滑る光の動きが感じられます。 シルキーな印象のトルマリンが新鮮です。 カボションカットなら、キャッツアイになっていたかもしれません。 厚みが薄いため、お仕立てには注意が必要です。 写真1～9　自然光日陰 写真10～15　LED照明

サファイア 0.47ct スリランカ産 スリランカ人カッターA氏によるリカット ------------------------------------------ スターサファイアは、一般的にオーバルもしくはラウンドのカボションで、裏側はザっと削っただけ、フォルムは歪な場合が多いです。 裏も含め、どこから見ても美しいスターサファイアを見てみたいと試行錯誤し、ダブルフェイスの多角形スターサファイアが誕生しました。 しっかりとスターを残しつつ、フォルムは大きく変え多角形にしました。 裏までカットを施し丁寧に磨いているので、表はスター、裏はシルク、両面共に楽しめます。 展示会用に用意した石の中から、展示会に先行してのご紹介です。 銀色を帯びた灰色/銀鼠色に、白っぽいシルクのカラーバンドが走る様子が見える一石です。 シルクが多めで透明感はほとんどはありませんが、室内灯でも太陽光でも肉眼でスターがはっきりと見えます。 写真1～2　自然光日向 写真3～8　自然光日陰 写真9～10　LED照明（ペンライト） 写真11～14　LED照明 写真15～16　自然光日向

パープルガーネット 1.01ct マラウィ産 ルーペで見えるインクルージョンあり 角の一か所に肉眼では見えない程度のわずかに欠け（写真14） スリランカ人カッターW氏による ------------------------------------------ ガーネットの種類の分類ではロードライトガーネットですが、紫寄りの色みはやや珍しいため、パープルガーネットという名前でご紹介しています。 暗い赤紫/ピアニー色のピンピンに尖ったカットの一石です。 どちらを上にしても様になる、見事な尖りっぷりの菱形フォルムです。 深みのある美しいカラーが、カットの雰囲気と良く合っています。 写真1～7　自然光日陰 写真8～13　LED照明

サファイア 0.30ct ベトナム産 肉眼で見える色のむら、インクルージョンあり スリランカ人カッターA氏によるリカット ------------------------------------------ ベトナム産らしいミルキーな撫子色のピンクサファイアです。 全体にミルキーなインクルージョンが入っており、練乳たっぷりのイチゴミルクかき氷が溶けたようなカラーです。 一部インクルージョンが抜けていて透明感の高い部分があり、ピンクの濃淡があります。 そこからチラチラと零れるきらめきが愛おしくなるような可愛らしさです。 写真ではインクルージョンが目立ちますが、小さいため、肉眼ではそれほど気になりません。 インクルージョンがあるためお仕立てには注意が必要です。 展示会用に用意した中から、先行してのご紹介です。 写真1～9　自然光日陰 写真10～14　LED照明

スフェーン 1.58ct マダガスカル産 スリランカ人カッターW氏によるリカット ------------------------------------------ 暗い茶色/赤銅色の石の中から赤、黄、緑のファイアがギラギラときらめく一石です。 7月の誕生石ですので展示会用に用意したのですが、その中から先行でのご紹介です。 インクルージョンが多い石種ですが、こちらは肉眼で見えるインクルージョンはなく、内包物に邪魔されずに美しいきらめきを楽しむことが出来ます。 自然光日陰では、石自体の色、ブラウンのグラデーションが美しく、LED照明の下ではファイアが加わりギラギラと、時折見えるグリーンのファイアにテンションが上がります。 照明の下で撮った動画もご覧ください。 https://youtube.com/shorts/E7N4srJcla8 写真1～9　LED照明 写真10～17　自然光日陰

ムーンストーン 1.39ct スリランカ産 肉眼で見えるインクルージョンあり スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------ 白い半透明のムーンストーンです。 ブルームーンストーンのロットの中の一石で、幻のようなブルーシラーがごくわずかに見えるような気がするのですが、写真には捉えられませんでした。 内側から発光するように、しっとりと白く光を湛えています。 写真1～10　自然光日陰 写真11～15　LED照明

トルマリン 1.43ct 産地不明 スリランカ人カッターA氏によるリカット ------------------------------------------ 一見、くすんだ赤/蘇芳色のトルマリンですが、よく見ると、優しげな朱色と艶やかな紅色が現れます。 見れば見るほど第一印象を裏切って、奥の深い表情を見せる、多色性が楽しい一石です。 大人っぽい落ち着いたカラーが魅力です。 動画でもご覧ください。 https://youtube.com/shorts/ikNjksclsvE 写真1～10　自然光日陰 写真11～15　LED照明

サファイア 0.852ct 日独宝石研究所ソーティング付き スリランカ産 肉眼で見えるインクルージョンあり 全体に色のムラあり スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------ サファイアブルーが、引き込まれるような美しさの一石です。 正面からはやや暗く、傾けると、カットに添って縦に走るようにブルーが現れます。 内包物の影響で、あちこちでチラチラと光るきらめきがアクセントになっています。 ブルー以外のサファイアも素敵だと声を大にしてお伝えしていますが、ブルーのサファイアを前にすると言葉がなくなります。 正面から見るとややウインドウがありますが、暗いためそれほど気になりません。 内包物があるので、お仕立てには注意が必要です。 動画でもご覧ください。 https://youtube.com/shorts/j8Ob5ibMq78 写真1～10　自然光日陰 写真11～14　LED照明

サファイア 1.07ct タンザニア産 肉眼で見えるインクルージョンあり スリランカ人カッターA氏によるリカット ------------------------------------------ 暗い灰青みの紫/江戸紫と、赤みの強い紫/京紫のバイカラーのサファイアです。 どちらも紫なので、正確にはバイカラーとは言えませんが、二つの紫を楽しめる一石です。 ちょうど石の真ん中あたりで色が変わるので、広めにとったテーブル面からふたつの色が混じる様子を楽しむことが出来ます。 正面からはやや暗く、傾けた時にチラチラと色が瞬き、パビリオン側では色の鮮やかさが増します。 赤みの側だけ、UVライトでわずかに蛍光します。（写真15） 内包物が多いため、お仕立てには注意が必要です。 動画でもご覧ください。 https://youtube.com/shorts/TPDTNpM6Ek0 写真1～9　自然光日陰 写真10～14　LED照明 写真15　LED照明

デュモルチェライトインクォーツ 2.51ct 産地不明 裏面の結晶部分に凹み、クォーツ部分に研磨痕あり スリランカ人カッターP氏による ------------------------------------------ 透明度の高いクォーツに、群青色のデュモルチェライトの結晶が入っています。 デュモルチェライトの結晶は、ペアシェイプのおしりの端の方にわずかに入るのみですが、その青の存在感は抜群で、内部で反射して先端でも青が見える瞬間があります。 結晶がわずかでこれ以上磨くことが出来ないため、裏面は元のカボションカットの仕上げを一部をそのまま残しており、わずかに研磨痕がありますが、表面からはわかりません。 ペアシェイプのローズカットが、コロンと可愛らしいフォルムです。 写真1～8　自然光日陰 写真9～15　LED照明

③　ペリステライト 1.08ct 産地不明 ガードルの付近に肉眼で見えるインクルージョンあり スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------ 灰みの半透明の石の表面を、鮮やかなブルーが覆うムーンストーンです。 バロック時代に流行した様々なデザインのローズカットを参考に、アンティークな雰囲気のローズカットで仕上げました。 ロットから抜き出して鑑別を取ったところ、鉱物名はフェルスパー/ペリステライト、通称アルバイトムーンストーンです。 オーソクレース系のロイヤルブルームーンストーンと見た目はとても似ていますが、化学組成は異なります。 写真1～7　自然光日陰 写真8～12　LED照明

②　ペリステライト 0.96ct 産地不明 スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------ 灰みの半透明の石の表面を、鮮やかなブルーが覆うムーンストーンです。 バロック時代に流行した様々なデザインのローズカットを参考に、アンティークな雰囲気のローズカットで仕上げました。 ロットから抜き出して鑑別を取ったところ、鉱物名はフェルスパー/ペリステライト、通称アルバイトムーンストーンです。 オーソクレース系のロイヤルブルームーンストーンと見た目はとても似ていますが、化学組成は異なります。 写真1～7　自然光日陰 写真8～14　LED照明

①　ペリステライト 0.67ct 産地不明 スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------ 灰みの半透明の石の表面を、鮮やかなブルーが覆うムーンストーンです。 バロック時代に流行した様々なデザインのローズカットを参考に、アンティークな雰囲気のローズカットで仕上げました。 ロットから抜き出して鑑別を取ったところ、鉱物名はフェルスパー/ペリステライト、通称アルバイトムーンストーンです。 オーソクレース系のロイヤルブルームーンストーンと見た目はとても似ていますが、化学組成は異なります。 写真1～7　自然光日陰 写真8～14　LED照明

サファイア 0.59ct マダガスカル産 スリランカ人カッターA氏によるリカット ------------------------------------------ 正面からは漆黒に近い暗い石の中から、ミッドナイトブルーがきらめき、表面にはシルバーのシラーがチラチラと光ります。 傾けたり、パビリオン側から見ると、石自体の色が現れ、やや緑みの紺色であることが分かります。 シルクインクルージョンは見る角度により、現れたり消えたりします。 深い深い夜の空に、瞬く星々がこぼれるようにきらめく、ロマンチックな夜の景色を見せます。 きらめくシルクインクルージョンを動画でご覧ください。 https://youtube.com/shorts/T5TrinNn_7M 写真1～10　自然光日陰 写真11～15　LED照明

スピネル 1.04ct スリランカ産 肉眼で見える黄色っぽいインクルージョン多数あり スリランカ人カッターW氏による ------------------------------------------ 灰みの青緑、くすんだ浅葱色/錆浅葱(さびあさぎ)という色表現がぴったりのスピネルです。 スピネルの色は、落ち着いた中間色が多く、和の色名とよく合います。 ローズカットのスピネルはあまり見かけないので、カッターさんにオーダーして作ってもらいました。 ローズカットは、上から見るとカットの面白さが際立ち、横から見ると色の美しさが映えます。 インクルージョンがありますが、あまり暗くならず、渋いカラーを存分に楽しめます。 写真1～10　自然光日陰 写真11～15　LED照明