モンタナサファイア 0.46ct Montana, USA インクルージョンあり スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------------- ミモザのような、元気が出るような明るいイエローのモンタナサファイアです。 パビリオン側から見ると、実は、イエローはほんの一部だけです。 モンタナサファイアらしい、インクを1滴垂らしてじわじわと広がったようなバイカラーが楽しい一石です。 写真1～6　自然光日陰 写真7～14　LED照明

スピネル 2.09ct スリランカ産 スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------------- 落ち着いた赤みの紫、モーブ色とマルベリー色の中間のような色です。 秋らしさを感じる、おとなっぽい落ち着いた魅力があります。 2ctアップと大粒で、フェイスから覗くと奥行き感があります。 クラウンにしっかりと高さがあるので、立体的なフォルムの横顔も美しいです。

オレゴンサンストーン 5.18ct Oregon, USA産 スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------------- クリアなシャンパンカラーの一部に、ほんのりと赤みを感じる一石です。 手のひらで転がして楽しめるほど大粒で、カットの美しさをルーペなしで存分に愛でることができます。

スピネル 0.97ct スリランカ産 肉眼で見えるインクルージョンあり スリランカ人カッターP氏による ------------------------------------------ 柔らかな紫/ライラック色のスピネルです。 ルーペで見ると、湧き上がる泡のようなインクルーション、ほうき星のようなシュワっとしたインクルージョンが見えます。 写真ではインクルージョンが目立ちますが、肉眼では全体にふわっとわずかにシルキーがかっている印象で、クリーンではないことで発色が良くなり、明るいライラック色がとても良く映えます。 暗く写りがちですが、明るさの印象は指乗せ写真に近いので、参考にしてください。 写真1～9　自然光日陰 写真10～15　LED照明

サファイア 1.58ct オーストラリア産 全体にインクルージョンあり スリランカ人カッターA氏によるリカット ------------------------------------------ ルースケースの中では、ほぼ黒に近いサファイアです。 光にかざすと、放射状の結晶構造、トラピッチェを見ることが出来ます。 さらに、表面に一定方向から光が当たると、トラピッチェの模様に沿って、内包物がシルバーホワイトに輝き、虹も見えるという情報量の多さです。 表でも裏でも、トラピッチェ模様とシルバーのきらめきを楽しむことが出来ます。 闇落ちのようなダークな印象と、銀河のような幻想的な景色が一石に同居しています。 2次元で見る時と、3次元で見る時、全く見え方が変わるのが、とても面白く個性的です。 動画でもぜひご覧ください。 https://youtube.com/shorts/JSS-SEdKdCA 写真1～9　自然光日陰 写真10～15　LED照明

スピネル 0.73ct スリランカ産 肉眼で見える白っぽいインクルージョンあり スリランカ人カッターP氏によるリカット ------------------------------------------ 鮮やかな赤紫/クリムソン色のスピネルです。 ロードライトガーネットにもよく見られるような赤紫系の色ですが、輝きの細やかさと鋭さに、スピネルらしさが現れています。 わずかな動きにも反応する鋭いきらめきに、目が惹きつけられます。 写真では白っぽいインクルージョンが目立ちますが、肉眼ではきらめきに紛れてそれほど気になりません。 動画でも細かなきらめきをご覧ください。 https://youtube.com/shorts/H70cle0LB_U 写真1～9　自然光日陰 写真10～15　LED照明

アクアマリン 1.33ct ブラジル産 ルーペで見えるシュワシュワとしたインクルージョンあり パビリオン側ガードル付近に肉眼で見える黒っぽいインクルージョンあり スリランカ人カッターW氏によるリカット ------------------------------------------ 淡い緑みの青、アクアマリンという名前の通り水色の一石です。 季節を少し先取りした、ひんやりと冬っぽい印象です。 肉眼では、ふわりとシルキーで優しげな印象ですが、石の中では横殴りの雪のようなインクルージョンが吹き付けているようです。 黒っぽいインクルージョンは、パビリオン側からは良く見えますが、フェイス側からはガードルのラインと重なるようで、ほぼ気になりません。 写真1～9　自然光日陰 写真10～15　LED照明

ゾイサイト 0.41ct タンザニア産 スリランカ人カッターW氏によるリカット ------------------------------------------ スプリンググリーン/やわらかい黄緑色のゾイサイトです。 テーブル面の奥にほんの僅かにパープルが見えたり、ガードルの裏にうっすらとブルーが見えたり、目の錯覚かなと思うような不思議な色をしています。 偏光板で見てみると、パープル×グリーンとブルー×グリーンに分かれていることが見え、答え合わせになります。 多色性の面白さを感じる一石です。 テーブル面から覗きこもむと、キュレットに刻まれた星を見ることが出来ます。 写真1～9　自然光日陰 写真10～14　LED照明 写真15　偏光板

ガーデンクォーツ 4.33ct 産地不明 裏側に肉眼で見えるクラックあり スリランカ人カッターW氏によるリカット ------------------------------------------ クリーンなクォーツに、クローライトという苔のような内包物が入ったガーデンクォーツと呼ばれるクォーツです。 わずかに緑みの明るい灰色は、青磁器の色から、セラドンと言うそうです。 もこもこと湧き上がり、迫りくるような迫力の内包物が、クリーンなクォーツの中で様々な景色を見せます。 巨大な雪山をクォーツに閉じ込めたようで、ガーデンクォーツと言うより、マウンテンクォーツと呼びたくなるような一石です。 写真1～11　自然光日陰 写真12～17　LED照明

ロードライトガーネット 2.31ct スリランカ産 肉眼で見えるインクルージョンあり スリランカ人カッターP氏による ------------------------------------------ ロードライトガーネットらしい、ラズベリー色の一石です。 宝石を形容するのにあまり使わない言葉ですが、“なまめかしい”という表現がしっくりくる、細く長いブリオレットカットです。 いくつかオーダーしたブリオレットカットの中でも、最も細く尖っており、カットの面はやや細かめにカットされています。 ブリオレットカットが得意なカッターP氏にしても、、よくぞ磨いたと思うような、震えるようなキンキンに尖ったカットです。 通常、ブリオレットカットは先端に穴が空いていますが、石に穴を開ける事に抵抗があり、こちらは穴を開けていません。 お仕立てについては工夫が必要です。 写真1～10　自然光日陰 写真11～16　LED照明

サファイア 0.70ct マダガスカル産 クラウンからテーブル面にかけて肉眼で見える泡のようなインクルージョンあり スリランカ人カッターA氏によるリカット ------------------------------------------ 濃厚な夜の色ミッドナイトブルーに、わずかに差す夜明けの兆しのような東雲色、時折ティールカラーが幻のように現れて消えます。 明けの明星のようなインクルーションが、夜に取り残されたようにポツンと浮かんでいます。 夜明け前の空の一瞬を切り取ったような、美しい色の共演です。 裏側から見ると、峰を中心に右はブルーとピンクが混じりパープル系、左はブルーとイエローが混じりティールカラーに別れています。 多色性なのか、多くの色が混ざり合っているのか、複雑なカラーが魅力となっています。 ルースケース越しでは、ほぼ黒く見えますので、ぜひ取り出してじっくりと見ていただきたい一石です。 色の移り変わりを動画でもご覧ください。 https://youtube.com/shorts/Iw5d5EwUBjM 写真1～6　自然光日陰 写真7～15　LED照明

ジルコン 0.88ct タンザニア産 スリランカ人カッターP氏によるリカット ------------------------------------------ 蜜柑色、橙色、オレンジ色、みかん系グラデーションというカラーが美しいジルコンです。 力強く、勢いよく、キュレットの中心からほとばしるようにきらめきます。 写真では中心部が暗く写りますが、肉眼ではキュレットから広がる光がしっかりと見えます。 実際の明るさは、指乗せの写真や動画を参考にしてください。 動画もご覧ください。 https://youtube.com/shorts/-VriirqC4x0 写真1～9　自然光日陰 写真

スピネル 1.62ct スリランカ産 高さ約3.7mm 肉眼で見える針状のインクルージョン、トップの近くに黄色っぽいインクルージョンあり スリランカ人カッターW氏による ------------------------------------------- 濃厚な青紫色のスピネルです。 横から見るとねっとりと濃厚なカラー、持ち上げると光を通して繊細なカットが際立ち、上からはダークな艶感がきらめく、見る角度により様々な表情を見せます。 ローズカットの面白さを、存分に楽しめます。 同ロットの中では、トップの盛り上がりが高めの一石です。 様々なフォルムのローズカットは、バロック時代に色石で流行したため、バロックローズカットとも呼ばれています。 写真1～9　自然光日陰 写真10～14　LED照明

スピネル 1.66ct スリランカ産 肉眼でわずかに見える粒状のインクルージョン、ガードル付近の黄色っぽいインクルージョンあり ガードルの裏側にわずかな欠けあり（写真15） スリランカ人カッターW氏による ------------------------------------------ 暗い紫みの青/プルシャンブルーのスピネルです。 自然光では、青空を写したように明るく青みが増します。 LED照明の下では夜空のように暗く深みのあるカラーになり、湧き上がる泡のようなインクルージョンに光が当たると、夜空に浮かぶ星のようにチラチラときらめきます。 三角形にこだわったローズカットで、トップが三角形、その下のファセット面も全て三角形、そしてフォルムは12角形です。 上から見ると色は暗くカットとフォルムが際立ち、横から見ると色が強く主張する、見る角度によって印象が変わるのも、ローズカットの楽しいところです。 ぜひ動画でもご覧ください。 https://youtube.com/shorts/wAdKhTU7aAY 写真1～7　自然光日向 写真8～14　LED照明

オレゴンサンストーン 1.814ct 日独宝石研究所ソーティング付き Oregon,USA産 スリランカ人カッターP氏によるリカット ------------------------------------------ ジャンパンカラーの石に、鮮やかな赤と灰みの緑が、層のように折り重なって入ったオレゴンサンストーンです。 特に美しい赤が印象的で、夕陽に照らされて真っ赤に染まった滝が流れ落ちてくるような、圧巻の景色を見せます。 石の奥の方にとても細かなシラーが入っていて、通常の光ではシラーの存在にはほぼ気が付きませんが、直射日光の下、裏側から見ると、吹き荒れる吹雪のようなアベンチュレッセンスが楽しめます。 高さのあるトリオンローズカットで、横から、上から、裏から、全く異なる表情を見せます。 動画で、赤、緑、きらめきをご覧ください。 https://youtube.com/shorts/aNhOR1fFJq4 写真1～10　自然光日陰 写真11～12　自然光日向 写真13～16　LED照明

サファイア 0.72ct スリランカ産 ガードルに黒っぽいインクルージョンあり スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------ 青みの明るい灰色/スカイグレーのスターサファイアです。 スターサファイアと言えば、カボションカットばかりですが、スターを残したままカットにも個性を出したいと、小粒のスターサファイアを八角形にリカットしました。 石自体も小さな星のようで、スター効果を引き立てます。 裏側まで磨いてあります。 動画は日向で撮りました。スターが出る様子をご覧ください。 https://youtube.com/shorts/KM3tFZBsh-U 写真1～5　自然光日向 写真6～8　自然光日陰 写真9～15　LED照明

ティンカーベルクォーツ 2.94ct 産地不明 コベライト以外にも白っぽい霧状のインクルージョンあり スリランカ人カッターW氏によるリカット ------------------------------------------ ショッキングピンクのラメ/コべライトが、まるでティンカーベルが振りまく魔法の粉のようなので、ティンカーベルクォーツと呼ばれています。 たっぷり入ったコべライトが、暗いところではもちろん、明るいところでもしっかりときらめきます。 裏と表でカットが異なりますが、どちらの面もしっかりピンクのラメが出るので、お好きなカットの方を表としてお楽しみください。 写真ではラメのすべてを捉えることが出来ませんが、実際にはテーブル面の全面でラメがきらめきます。 動画で両面それぞれのきらめきをご覧ください。 https://youtube.com/shorts/Jf0vzx84inU 写真1～5　LED照明 写真6～7　自然光日向 写真8～15　自然光日陰

サファイア 0.56ct スリランカ産 スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------ やわらかい赤紫/撫子色を、鮮やかな赤紫/フクシアパープルのラインが縁取り、鮮やかな紫みの青/杜若（かきつばた）色と美しいコントラストを見せます。 ポートレイトカットの良いところを凝縮したようなマスターピースとも言えるサファイアです。 テーブル面からは、見たこともない色の重なりを、カットのきらめきに邪魔されず、堪能することができます。 クラウンからは、幻想的な夕暮れを切り取ったような劇的な色が零れ、胸を打つような景色を見せます。 狂いのないカットでガードルで立たせることが出来るので、美しい色の共演を、ピンセットで持ち上げなくてもたっぷりと楽しむことが出来ます。 改めて、ポートレイトカットとは、石の中の景色をカットによるきらめきに邪魔されずに楽しむための、パビリオンのない、上下がフラットなカットです。 額に入れた絵画を鑑賞するように、石を楽しむことが出来ます。 動画でもご覧ください。 https://youtube.com/shorts/6CPiQyBj-8I 写真1～10　自然光日陰 写真11～15　LED照明

サファイア 0.80ct Winza, Tanzania産 全体にもやっとしたインクルージョンあり スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------ 灰みのシクラメンピンクと、極暗い青/濃藍のバイカラーのサファイアです。 Winza産サファイアらしさのよく現れた印象的なカラーです。 カスタムカットでも六角形は見慣れた形ですが、そんな中でも、どこから見ても端正で、きっちりと角の揃ったカットはほぼ完璧に近く、惚れ惚れするような仕上がりです。 ペンライトで照らすと、ピンクの灰みが減り、赤みが増して鮮やかに輝きます。 カラーチェンジとは言えませんが、照明で化けるタイプです。 写真1～8　自然光日陰 写真9～12　LED照明 写真13～15　ペンライト

スペサルティンガーネット 1.083ct ジェムグレーティングシステムジャパンソーティング付き ナミビア産 ルーペで見える斜めに横切るような筋状のインクルージョンあり スリランカ人カッターW氏によるリカット ------------------------------------------ 強い黄みの赤/緋色のスペサルティンガーネットです。 スペサルティンらしい濃厚なカラーで、花びらを模したカットのすき間から緋色のきらめきがチラチラと零れます。 どこから見てもころんと可愛らしいフォルムで、傾けた時に鋭い輝きが際立つ一石です。 写真1～8　自然光日陰 写真9～14　LED照明

サファイア 0.23ct スリランカ産 スリランカ人カッターA氏による ------------------------------------------ しっかりとブルーですが、暗さのないサファイアです。 すっきり爽やかな印象で、キリリとしたカットがよく似合っています。 実はこの爽やかさには秘密があって、後ろから見ると、クリアな中に幾筋もブルーのカラーバンドが入っています。 このカラーバンドが石全体を色付けているため、暗さのない一石になっています。 フェイスからは角度によってカラーバンドが見える場合もあります。 写真1～9　自然光日陰 写真10～15　LED照明

ツァボライトガーネット 0.228ct ジェムグレーティングシステムジャパンソーティング付き 外し石 スリランカ人カッターP氏によるリカット ------------------------------------------ 青みと黄みをほぼ感じない、暗さもない、鮮やかなグリーンのツァボライトガーネットです。 ガーネットの種類では、グロシュラーガーネットに分類されます。 緑色の宝石はたくさんありますが、ど真ん中の緑色を表す宝石は、ガーネットではないかと思っています。 ピンピンに尖ったカットが、カラーの鮮烈さによく合っています。 季節をかなり先取りですが、クリスマスツリーのようなフォルムとカラーです。 写真1～8　自然光日陰 写真9～14　LED照明

サファイア 0.89ct オーストラリア産 テーブル面に肉眼で見えるインクルージョンあり ミートポイントのずれなど、ルーペで見るカットの正確さにやや難あり パキスタン人カッターK氏による ------------------------------------------ 不透明のくすんピンクに、ダークな青紫がじわりと入りました。 ピンク×パープルは、通常は夕陽を連想するような色の組合せですが、全体にかなりもやもやしているので、禍々しさが勝り、闇堕ち感のある一石です。 角度により、パープルのカラーバンドが見えてきます。 写真1～10　自然光日陰 写真11～15　LED照明

サファイア 1.60ct Umba, タンザニア産 肉眼で見えるインクルージョン、クラック多数あり アメリカ人カッターR氏による ------------------------------------------ 灰緑色でインクルージョンがたっぷり入ったサファイアです。 斜めに打ち付ける激しい雨、舞い上がる竜巻の後に姿を現す虹、そんな場面を一度に見せるような、複雑な一石です。 すっと伸びる長めのペアシェイプ、アメリカ人カッターR氏の特徴である、キュレットの先端を切り落としたオープンキューレットカットです。 内包物が多いため、お仕立ては難しい場合があります。 写真1～9　自然光日陰 写真10～15　LED照明